宮本から君へ(2)

憧れの甲田美沙子とついに結ばれた宮本は、毎朝彼女と喫茶店で過ごす時間が一番の幸せだった。
それなのに、ある日を境に朝のホームから彼女の姿が消えた。
きっかけは前の彼氏も参加すると言っていた大学時代の集まりだ。
もし俺が「行くな」と言えば彼女は行かずにいてくれたのだろうか……?会社を辞めて独立する先輩・神保の最後の仕事、それは宮本の初の大仕事ともなった。
神保のライバル・益戸の卑怯なやり口に、宮本の意地が燃える。
一度は敗れた競合に、もう一度参加するために走り回る、宮本の暑苦しいまでの熱意が、周りの大人を動かし始める!翌日に迫ったサンプル提出。
宮本は無理を承知で、深夜動いてくれる印刷所を探し回る。
神保のツテでようやくあてにできそうな印刷所を見つけたが、印刷工はなかなか首を縦に振らない。
後が無い宮本は、がむしゃらになって頭を下げ続けるが……!?サラリーマン生活2度目の夏を迎えた宮本浩。
相変わらず不器用で、悪あがきの日々が続いている。
そんな宮本の目の前にちらつく2人の女。
化粧品メーカーのOL・綾部栞(しおり)と、先輩の神保の友人で年上の中野靖子。
どっちもいいけど、どっちともうまくいかない。
身悶えするような夏が始まろうとしていた!綾部栞と中野靖子。
浮かんでは消える2人の間でどっちつかずの宮本。
映画館の男子トイレで襲われそうになったところを助けてくれた男に付いて行くと、そこにいたのは……!? 不器用でかっこわるいけど、やっと見つけた「俺の女」。
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