甲子園…それは夢を与えてくれる所。
平凡に生き教師になり、情熱もなく野球部の監督になった男。
しかし、甲子園を目指す2人の少年に後押しされるように、自らの熱い思いを取り戻していく。
「夢」他2編を収録した短編集、第2弾。
甲子園…それは様々なドラマが紡がれる場所。
4番を争っていた沢木と矢口。
共に強打者ではあるが、内角に弱さを持つ沢木は3番になってしまう。
矢口が、3番の役割をこなしていた沢木を揶揄したことをきっかけに、沢木は4番につなぐ野球をしなくなってしまう。
意地を張り続ける2人がピンチにとった行動は…。
「三番」他3編を収録した短編集、第3弾。
幼い頃に記憶と家族を失った日蒙二世の青年・ウムボルトは、赤化運動の折、憲兵に捕まり拷問を受ける。
しかし、関東軍参謀・辻政信によって釈放され、日本軍統治下の満州に建てられた建国大学に入学する事になった。
そこで、ロシア赤軍を創ったトロツキーが父の知り合いであること、自分はトロツキーを招き入れる為に軍上層部の思惑によって学校に入れられた事を知らされる。
旧満州を舞台に日本軍の政治的陰謀に巻き込まれながらも、強く生き抜く青年の物語が今はじまる。
建国大学に通い続ける事に悩むウムボルトは、自らが育った町・通遼に帰省する。
そこで、憲兵から大物赤化学生としてマークされている友人孫逸文(ジャムツ)、新京の銀巴里で歌姫をしていた麗花に再会する。
そして、関東軍の動向が気になる彼らに、新京に戻り情報を流すように頼まれるのであった。
新京に戻ることを決めたウムボルトの思いとは…。
失われた記憶を取り戻すために、トロツキーと行動を共にしていたミリューコフに会うこと決めたウムボルトであったが結果何も聞けず、自らもユダヤの工作員に拉致されてしまう。
連れ込まれた船から逃げる過程で、ジャムツに助けられたウムボルトは連れられるままに、抗日軍の村に行き、そこで抗日運動の指導者になるようと誘われる。
そこにかつて拷問を行った憲兵が現れ…。
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